毎年、冬になると猛威を振るうインフルエンザですが、事前にワクチンを
接種する人も年々増加してきており、予防意識が向上してきています。
このインフルエンザワクチンですが、どのようにして作られているかご存知でしょうか?
それは鶏の卵を使ってワクチンを作っているのです。

鶏の卵といっても普段私たちが食べている卵とは少し違っていて、
孵化鶏卵と呼ばれる生きた卵を使ってワクチンを作ります。
孵化鶏卵は生きているのでインフルエンザワクチンを作るのに適しています。
作り方はインフルエンザウィルスを小さな穴を開けた孵化鶏卵に注入します。
穴を塞いで二日程度経過すると、しょう尿液という卵が排出する尿成分にウィルスが
大量にたまっているのでそれを抽出します。

大人一人分のワクチンを作るのに、大体、孵化鶏卵が2つは必要になります。
卵から抽出したインフルエンザウィルスはそのままでは感染力が高いままなので、
感染性を無くした安全なものに精製して最終的なインフルエンザワクチンになります。

鶏の卵が使われているのは、非常に手軽に入手が出来ることと
ワクチン製造をする上での温度管理などが比較的容易に行えるからです。
ウズラの卵のように小さい卵では、抽出できるウィルスの量が少なすぎるので
使われませんし、ダチョウの卵のような大きなものは量産化が難しいので
やはりこれも使われません。
鶏の卵というのは食卓においても欠かせませんが、ワクチン製造の過程でも
欠かせない存在であると言えます。